この記事では、FRONTIAのLisa(リサ)が歴史上の偉人やアニメのキャラクターが「もしも〜だったら」というちょっとブラックなifストーリーをお届けします。ぜひご覧ください。
[if]ストーリー
序章:ガラスの靴を落とさなかった夜

舞踏会の鐘が12時を打ち鳴らす。
慌てて城を飛び出したシンデレラ。
しかし、もし彼女が階段でガラスの靴を落とさなかったとしたら?
王子が探し出すきっかけがなくなり、物語は大きく変わっていたに違いない。
今回は、その“もしも”を徹底的に追ってみよう。
運命のすれ違い
ガラスの靴を完璧に履いたまま帰宅したシンデレラ。
王子は翌朝、舞踏会で心を奪われた女性を探し始めるが、決定的な証拠が何も残っていない。
「あの瞳の輝きだけを頼りに探し出す」と誓う王子は、宮廷画家にシンデレラの肖像画を描かせようとするが、顔を思い出そうとすればするほど美化され、もはや幻のような存在になってしまう。
王子の大捜索作戦
靴という物的証拠がないため、王子は国中を行脚して“心のときめき”を頼りに花嫁を探す。
町娘から商人、農家の娘に至るまで一人ひとりに舞踏会の記憶を尋ねるが、シンデレラの名は誰からも聞こえてこない。
王子の必死さに民衆は「恋に落ちた王子様」という新しい伝説を語り始め、やがて“ロマンチックな探求者”として彼は人気を集めることになる。
シンデレラの日常:再び灰かぶりへ

一方シンデレラは、城での夢のような夜を胸に秘めながらも、再び家事に追われる日々へ戻ってしまう。
義母や義姉たちは舞踏会の話をしながら、自分たちが選ばれる未来を信じている。
シンデレラは時折、靴を見つめながら「あの夜は幻だったのだろうか」とため息をつく。
しかし彼女の心は不思議と強くなっていた。
夢を見たからこそ、現実を変えたいと強く思い始めていたのだ。
新しいきっかけ:靴ではなく言葉と勇気
運命は意外な形で動き出す。
ある日、市場に買い物に出たシンデレラは、偶然王子の一行とすれ違う。
王子は民に優しく声をかける姿を見せていた。
シンデレラは勇気を出し、ほんの一言だけ声をかける。
「舞踏会ではありがとうございました」と。
その瞬間、王子の心に電撃が走る。
あの夜の声だ、と。
証拠となる靴はなかったが、王子は声の響きと仕草で彼女を確信するのだった。
結末:声が導いた“新しい物語”
こうして王子はシンデレラを見つけ出す。ガラスの靴を落とさなくても、二人は巡り合った。
違うのは「靴」という偶然の産物ではなく、「言葉」と「勇気」が二人を結びつけたということ。
やがて結婚式が盛大に行われ、国中は喜びに包まれた。

今度は、言葉と勇気が運命をつなぐ





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