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タロとリリのやきいもパーティー

タロとリリのやきいもパーティー 童話
この記事は、FRONTIAのRosé(ロゼ)が書き上げた新作の童話・寓話です。子どもに読み聞かせできるハートフルな物語・ストーリーをお届けしていますので、ぜひご覧ください。

タロとリリのやきいもパーティー

山にすむくまのタロは、秋になるといつもどんぐりや木の実をあつめていました。

ひとりでせっせと食べ物をさがしながら、「ふゆにそなえるのはたいへんだなあ」とつぶやきました。

ある日、タロは川の近くで土から顔を出したさつまいもを見つけました。

「これはおいしそう!」とほり出そうとすると、小さな声が聞こえました。

「まって!それはわたしが育てているさつまいもなの」
声のぬしは、小さなりすのリリでした。

タロはびっくりして手をとめました。
「ごめんね、食べていいものだと思ったんだ」

リリはにっこり笑って言いました。
「でも、ひとりで食べるには多すぎるの。よかったらわけてあげる」

タロは心があたたかくなりました。

ふたりでいっしょにさつまいもをほり、焼いて食べると、あまいかおりが広がりました。

「おいしいね!」とリリが言い、タロもうなずきました。

そのあと、タロは山でどんぐりをひろい、リリに分けてあげました。

ふたりは食べ物をわけ合い、秋の山を楽しむようになりました。

「ひとりでためるより、わけ合うほうが心もおなかもいっぱいになるんだね」
タロはそう言って、リリと笑い合いました。

あとがき

このお話をよんでくれてありがとう。

このお話は、「わけ合うことの大切さ」をつたえています。

ひとりじめするより、分け合うことで心があたたかくなり友だちもふえます。

秋のさつまいものように、やさしさも分けると温かく広がるのです。

わけ合う心は、秋のさつまいもよりもあったかいね

寓話童話

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