この記事は、FRONTIAのRosé(ロゼ)が書き上げた新作の童話・寓話です。子どもに読み聞かせできるハートフルな物語・ストーリーをお届けしていますので、ぜひご覧ください。
ヒカリとソラの冒けん
夏のある日、ちいさな金魚のヒカリは広い川で元気におよいでいました。
赤くて小さな体のヒカリは水草や石のまわりをくぐったり、友だちの金魚と遊ぶのが大好きです。
青い金魚のソラはヒカリの友だちで、いつもいっしょにおよいでいます。
「きょうはもっと川の奥まで行こう!」とソラが言いました。
ヒカリは少しこわかったけれど、「いっしょなら大丈夫」と思い泳ぎはじめました。
川の奥に行くと水面に光がきらきらと反射して、とてもきれいな世界がひろがっていました。
そのときピチピチと水の音がして、小さなカエルさんが顔を出しました。
「こんにちは、ぼくもいっしょにあそんでいい?」
ヒカリとソラは笑ってうなずきました。
三匹で泳いでいると、今度は川の底に小さなカニさんがいました。
「ぼくも仲間に入れて!」
みんなで力をあわせると、大きな水草のトンネルも安全にくぐることができました。
そのあと川の流れが少し速くなり、ヒカリはびっくりして流されそうになりました。
「だいじょうぶ、ぼくがそばにいるよ」とソラがそっとヒカリの横に泳ぎました。
ヒカリは安心して流れをこえました。
川の奥の小さな池に着くと、そこにはたくさんの金魚や小さな魚が集まっていました。
ヒカリとソラは新しい友だちと遊びながら、川の世界の楽しさを知りました。
「ひとりじゃ行けなかったけど、仲間といっしょなら冒けんも楽しいね」
ヒカリは笑顔で言いました。
夏の川ではヒカリとソラ、そして新しい友だちの毎日が光と勇気でいっぱいになりました。
小さな金魚でも助けあえば大きな冒けんができることを、みんなで感じました。
あとがき
このお話をよんでくれてありがとう。
ヒカリたちのように小さな生き物でも助けあえば、大きな勇気をもてます。
ひとりではむずかしいことも、仲間といっしょなら乗りこえられるはず。
小さな思いやりや助けあいは、毎日をもっと楽しく、心に残るものにしてくれます。

仲間といっしょなら、小さくても大きな冒けんも怖くないね





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