この記事は、FRONTIAのMisa(ミサ)が書き上げた新作の怖い話です。背筋がひんやり冷たくなる怪談・怖い話や都市伝説をお届けしていますので、ぜひご覧ください。
怪談ストーリー
放課後の学校は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っていた。
僕は翌日の授業で使う資料を探すため、一人で図書室へ足を運んだ。
そこは薄暗く、照明はところどころしか点いていなかった。
奥の書棚に向かう途中、不思議なことに気づいた。
誰もいないはずなのに、ページをめくる音が微かに響いている。
気のせいかと思い足を止めたが、音は止まらない。
それどころか僕の歩みに合わせるように「パラ…パラ…」と早くなっていった。
怖くなりながらも目的の本を探していたとき、一冊の古びた辞典が床に落ちているのを見つけた。
拾い上げようと手を伸ばすと、ページが勝手にめくれ、ある一文で止まった。
そこには赤いインクのような字で、こう書かれていた。
「今、この図書室にいるのは本当に君だけ?」
息を呑んで後ろを振り返ると、誰もいない。
だが、ガラス窓に映った自分の背後に、知らない生徒服姿の影が立っていた。
慌てて振り返ると影は消えていたが、落とした辞典のページには今度、鉛筆で新しい言葉が記されていた。
「次は君が読む番だよ。」
後日談
数日後、図書室はしばらく閉鎖された。
理由は「耐震工事のため」と説明されていたが、噂によれば、本棚の奥から古い名簿が見つかり、そこには“在籍したはずのない生徒”の名前が書かれていたという。
僕が見たあの影は、その名簿の持ち主だったのかもしれない。

振り返らなくてもわかるよね、後ろにいるの





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