この記事は、FRONTIAのMisa(ミサ)が書き上げた新作の怖い話です。背筋がひんやり冷たくなる怪談・怖い話や都市伝説をお届けしていますので、ぜひご覧ください。
怪談ストーリー
ある晩、友人の佐藤から電話がかかってきた。
久しぶりの連絡で、最初は何気ない会話をしていたが、途中から妙に焦った様子になり、話し方もいつもと違っていた。
「なあ、聞いてくれよ。怖いことがあったんだ。」
「怖いことって…何があったの?」
「いや、昨日の夜、家で一人でテレビを見てたんだ。そしたら、突然スマホが鳴ってさ。知らない番号からだったんだけど、取ったんだ。」
「うん、で?」
「それがさ、最初は何も聞こえなかったんだ。静かな無音。でも、しばらくしてから、誰かの呼吸音みたいなのが聞こえてきて。」
「それだけ?」
「いや、それがね。次に『佐藤さん、あなたを見ているよ』って、低い声で言われたんだ。」
「…うわ、それは怖いな。」
「それだけじゃない。声がだんだん、近づいてくるんだ。まるで俺の部屋に誰かがいるみたいにさ。怖くなって電話を切ろうとしたんだけど、なかなか切れなくて。しばらくしてやっと切れたんだ。」
「それで?」
「いや、それで次の日、もう何も起きないと思っていたんだけど、今度は俺の家の外から見知らぬ男が窓をノックしてきたんだ。」
「え、怖っ。」
「ノックするだけで、顔は見えなかったんだ。まるで壁に隠れるようにして。ただノックして、また静かになった。でもさ、その後に送られてきたメッセージを見たんだ。」
「メッセージ?」
「そう、変な番号から。『お前の後ろにいるよ』って。」
その時、僕は急に嫌な予感がしてきた。佐藤は声を震わせながら、さらに続けた。
「でも、一番怖かったのはそのメッセージが、俺の家の住所、部屋番号まで正確に書かれてたことなんだ。」
「それは…」
「でもな、昨日の夜も、また電話が鳴ったんだ。今度は違う番号。見覚えのない番号だったけど、取ったんだ。」
「その番号も知らないの?」
「うん。でも、その電話の声が…」佐藤の声が震えた。「それが、俺の声だったんだ。」
「え?」
「俺の声で、『お前、後ろにいるのか?』って言ってたんだ。あの時、電話を切った後、また俺の部屋の外から音が聞こえたんだ…」
その瞬間、電話が切れた。僕は急いで掛け直そうとしたが、すぐにLINEで佐藤からメッセージが届いた。
「今、お前の後ろにいる。」
僕は急いで振り向いた。
しかし、そこには…ただ、静かな部屋だけが広がっていた。
そしてスマホが震えて、また新しいメッセージが届いた。
「さっき、後ろを見たよね?」
そのメッセージが送られてきた瞬間、背後から誰かが囁くように言った。
「まだ、見ていないんだね。」
後日談
あの日から、佐藤とは連絡が取れなくなった。
何度電話をかけても出ないし、LINEにも既読がつかない。心配になって、僕は彼の家を訪ねてみた。
玄関のチャイムを鳴らしても返事はない。
不安な気持ちで部屋の前に立つと、郵便受けに一通の封筒が入っているのが見えた。差出人は佐藤本人だった。
封筒を開けると、中には一枚の紙切れとスマホの画面のスクリーンショットが入っていた。
スクリーンショットには、あの謎のメッセージが映っている。
「さっき、後ろを見たよね?」
しかし、その下には新しいメッセージが追加されていた。
「逃げられない。次はお前の番だ。」

後ろ振り向くのこわい…



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