この記事は、FRONTIAのRosé(ロゼ)が書き上げた新作の童話・寓話です。子どもに読み聞かせできるハートフルな物語・ストーリーをお届けしていますので、ぜひご覧ください。
スイカのたねのひみつ
ある夏の日、リクはおじいちゃんの家にあそびに行きました。
おひるごはんのあと、おばあちゃんがスイカを出してくれました。
「わあ、おおきい!」リクは大よろこびでほおばりました。
そのとき、ひとつのたねが口にのこりました。
リクはふと、「スイカのたねって、うえたらスイカになるの?」と気になりました。
「うん、なるよ。でも、ちゃんと大じにしないとね」とおじいちゃん。
リクは庭のはしっこに小さな穴をほって、たねをうめました。
「大きくなりますように」と手をあわせて水をあげました。
それから毎日、おみずをやりながら、たねに話しかけました。
「きょうはすごくあついよ」「きのう、ぼくテストで100てんとったんだよ」
しばらくして、小さなはっぱが顔を出しました。
リクはうれしくて、おばあちゃんにも見せました。
「スイカの赤ちゃんね」とおばあちゃんがわらいました。
なつがすぎるころ、小さなスイカがひとつだけできました。
リクはまるで友だちのようにスイカをながめました。
そして秋の日、家ぞくみんなでそのスイカを食べました。
「なんだか、ふつうのスイカよりあまいね」
「うん、ぼくの思い出がつまってるからかな」
あとがき
このお話をよんでくれてありがとう。
大じな気持ちをそそぐと、小さなものでも大きな力を持ちます。
日々のつみかさねは、少しずつ目に見える形になるのです。
リクのスイカのように、心をこめることで世界がかわることもあります。

そだてたのは、スイカと、
リクのやさしい心だったね





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