この記事は、FRONTIAのRosé(ロゼ)が書き上げた新作の童話・寓話です。子どもに読み聞かせできるハートフルな物語・ストーリーをお届けしていますので、ぜひご覧ください。
ルルと大きなそら
ちいさな山の中に、一わのことりがすんでいました。
なまえはルル。
ルルは高くとぶことがこわくて、いつも木の下のほうでぴょんぴょんはねていました。
「ルル、そらはひろくてきれいだよ!」
ともだちのツバメが言いました。
「でも、こわいんだもん……」
ルルは下を見て、羽をすぼめました。
ある日、つよい風がふいて、ルルのすきな木の実がとおくへとばされてしまいました。
「まって!」
ルルは思わず羽をひろげてとび出しました。
ふらふらとゆれて、とび方もへたっぴだったけど、ルルはあきらめませんでした。
「木の実、まっててね!」
山の上にちかい木までとんだとき、ルルはふと見上げました。
そこには、今まで見たことのないほどの青いそらがひろがっていました。
「……すごい」
こわかったはずの空が、なんだかやさしく見えました。
ルルは気づきました。
「たしかにこわい。でも、とんでみたら、わたしにもできた!」
木の実は見つからなかったけれど、ルルはそれより大きなものを見つけた気がしました。
それからルルは、すこしずつ高くとぶようになりました。
そして、そらをこわがっていたことを、ちょっぴりなつかしく思うようになったのです。
あとがき
このお話をよんでくれてありがとう。
ルルはこわがりでした。でも、一歩ふみ出したことで、あたらしい世界に出会いました。
「むりかも」と思っても、やってみると、自分の中のちがった力に気づけることがあります。
すこしずつでいいんです。小さなチャレンジが、きっと大きなじしんにつながるから。

チャレンジしたその先に、
すてきな景色がまっているよ





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