この記事は、FRONTIAのRosé(ロゼ)が書き上げた新作の童話・寓話です。子どもに読み聞かせできるハートフルな物語・ストーリーをお届けしていますので、ぜひご覧ください。
ふくろう先生のひみつ
森の学校には、「ふくろう先生」という先生がいました。
とてもしずかで、あまりおこることもなく、ゆっくり話す先生です。
ある日、クマの子のガオが言いました。
「ふくろう先生って、あまり強そうじゃないよね。おれのほうが、ずっと力もちだぞ!」
みんなはくすくすわらいました。
たしかに先生は小さくて、おおきな声も出しません。でも、なぜかみんな先生のことがすきでした。
その日の夜、大きなあらしが森にやってきました。
木がゆれて、小さな家はとばされそうになりました。
子どもたちはこわくて、学校ににげてきました。
ガオもぶるぶるふるえながら、先生のそばにすわりました。
ふくろう先生は、こわがる子たちの間に入り、やさしく言いました。
「だいじょうぶ。みんながここにいるかぎり、わたしはまもりますよ。」
あらしの中、先生は一人ひとりに毛ぶとんをかけ、こわい音がしたら「大きな木がたたいてるだけですよ」と教えてくれました。
あくる朝、あらしがやみ、そとがしずかになりました。
森の中はこわれた木や家でいっぱいでしたが、先生のいる学校だけはぶじでした。
ガオが先生に言いました。
「先生、ぼくね……ちがってた。先生はすごく強いんだね。」
ふくろう先生は少しだけわらって言いました。
「わたしの強さは、まもりたいと思う心ですよ。」
その日から、ガオはちからだけじゃなく、やさしい心もたいせつにするようになりました。
あとがき
このお話をよんでくれてありがとう。
「強い」って、どういうことだと思う?
大きな声? 力? はやく走れること?
ほんとうの強さは、だれかのためにうごけること、やさしさを行動にできることです。
ふくろう先生のように、見た目じゃなく、心の中の強さを大切にしていこうね。

ほんとうの強さは、やさしさの中にあるんだね





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